発達障がいの子育てに悩む タイプ別 ママの教科書
発達障害のある子を育てる、そんなママの教科書です。
子どもがどのような障がいをもっていようとも、当然に「親子である」ことからは逃れられません。
しかしながら、それがわかっていても、ときとして心は揺らぎます。そんなママたちに少しでもていねいに寄り添っていくことができればと、私は常に思っています。
著者:山本 登喜子
「タイプ別ママの教科書」一部を抜粋
私は「障がい受容」という言葉が、世間で簡単に使われすぎているように思います。
発達障がいのある子どもと一緒に毎日を生きるママにとって、目の前の現実を受容することほとても大変なことです。
確かに、多くの辞書には、受容とは「受け入れること」と簡潔に書かれています。その中にあって、私か納得できるのは「受け入れて、自分のものとして取り込むこと」という「新明解国語辞典」の解釈です。
この本では。よくある5つのタイプのママの悩みや奮闘を取り上げました。それぞれのママたちは、発達障かいのある我が子をどうやって育てるのかを真剣に模索し、激しく苦しみ、やがて自分なりの「納得」にたどり着いて、前進していこうとしています。
「受け入れて、自分のものとして取り込むこと」は、決して平坦な道のりではありません。泥沼に足を取られるような、「救い」の見えにくい道のりでもあります。だからこそ、その過程で語られたママたちの一言一言には気迫が満ちています。